通関士の求人はどのぐらい?転職をして年収アップできる?気になる通関士のこと。
通関士とは、その名の通り、通関手続きを専門に行う人のことです。通関手続きと言うのは、外国との物のやり取りをする際に関税法の規定に基づいて、税関を納付し、検査や審査を受けた物の許可を得て関税を通すまでの作業のことです。通関士は、それらの手続きを輸入者に代わって行う人のことです。貿易の範囲も量も増加してきた昨今、この通関業者の数もいちじるしく増えています。当然、求人の数も多く、商社などでも通関士資格をもつ人材の確保に積極的です。資格があれば実務経験は問わない、といった商社も増えているなど、資格取得者にとっては転職や就職にそれほど不自由しない時代になってきたと言えるでしょう。一方で、通関士の資格取得を目指す人の数も増加しています。
貿易が盛んになってきたことにあわせて、通関士のニーズも高まってきました。商社、メーカー、運輸会社、運送会社、金融機関など、各業界でも、貿易や外国との物品のやり取りに関しては通関手続きをスムーズに行うために通関業者に全て委託する場合がほとんどです。通関業者はそれぞれの営業所に1名の通関士をおくことが義務づけられており、そこに従事する通関士が、税関に提出するための申告書など内容を審査する仕事をしています。商社等で通関に関わる仕事に携わった経験のある方は、通関士の資格を取得して、転職や査定を上げるためにもスキルアップを目指すことをおすすめします。転職に成功した人の声には、年収が上がったというものが多く、聞かれます。
通関士の資格取得を目指す人は増えていますが、財務省関税局の行う通関士の資格試験の合格率は20%台で、難易度は比較的高いと言えるでしょう。資格の学校などでは、試験期間として半年設けられており(試験は年1回、例年10月上旬に行われる)、通関士試験で比重の大きい申告書問題の対策を中心に指導がなされています。試験内容は「通関業法」「関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法」「通関書類の作成要領その他通関手続の実務」の3種類です。通関士の資格合格者の定員は決まっていないので、一定以上の正解回答率があれば試験には合格します。試験後は、実務や講習などもなく、合格者はそのまま通関士の資格を手にすることが出来ます。